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ついでにPen-Sも・・・ [カメラ]

Pen-Dの修理ついでに、Pen-Sも開けました。
このPenは、スローシャッターが少し引っ掛かる感じでした。
シャッター羽根に油がにじんでいる様には見えなかったので、
スローガバナーの洗浄と注油で治りました。

とりあえずピントリングを外します。


レンズを外し、シャッターを開けます。
黄色丸がスローシャッターガバナーです(スローシャッターを切ると“ジジジ”と鳴っているところです)。

ガバナーを外してアルコールで洗います。
(フィルムケースにアルコールを入れてシェイクします)

ガバナーの各ギアに注油し、よけいな油をブロアーで吹き飛ばします。
この時ガバナーを動かして、油を各部になじませます。
間違ってもシャッター羽根に注油してはいけません。
油の表面張力で羽根同士が張り付いて動かなくなります。

ついでにファインダー清掃もします。
トップカバーのネジを3ヶ所外します。
Pen-Sの場合、シューの裏側(黄色丸)にネジが1ヶ所隠れています。
Penシリーズの特徴は、カウンター部のネジ(赤丸)が左巻きの逆ネジです。
残り1ヶ所はサイドにあります。

カバーを外すと、意外と中はスカスカです。

ファインダーはトップカバーに付いているので、クリーナーで拭きます。
ただし、ハーフミラー(左側の斜めについているミラー)は
蒸着してあるミラーが剥がれてしまうので、ブロアーで吹くだけにします。

で、あとは元通り組み立てて、最後にピント調整をして完成です。

ピント調整の写真は有りませんが(地味な作業なので)、
フィルムガイドレールにピントグラスを加工した物をテープで止め、
ルーペで確認しながら無限遠を基準に調整します。
詳しくはH.Pで・・・。

ちなみにこのPen-Sは、2.8と呼ばれるモデルで、1960年のカメラです。
他にPen・Pen-S3.5等のモデルがありますが、ちょっとややこしいので説明を省きます。


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野うさぎ

カメラの中って、始めて見ました。凄いですね
尊敬しちゃいます^(ノ゜ー゜)ノ☆パチパチ
by 野うさぎ (2005-11-29 08:09) 

mash

野うさぎさんこんにちは。
なんだかおもはゆいですね。
基本さえおさえてしまえばそんなに難しい事はありません。
もっとも、基本を覚えるまで、それなりの出費がありますが・・・。
by mash (2005-11-29 23:22) 

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